祝!市制100周年!! 那覇市の情報をまとめました!

祝!那覇市制100周年!

2021年5月20日(木)

那覇市は100歳を迎えました

5月20日は市制施行記念日。

沖縄の県都、那覇市は2021年の5月20日(木)市制100周年を迎えます。そこで、今回は那覇市について深く調べていきます!

那覇市は沖縄本島南部に位置し、人口31万人を擁する中核市。市の中心には市役所、沖縄県庁、裁判所、金融機関と政治・行政・経済の各機関が連なり、南西部には那覇空港や那覇港と国内外を結ぶ玄関口、市北部には首里城や識名園と言った文化の拠点となる場所があります。

小禄・おもろまちなど旧軍用地の開発も進み、那覇空港による制限表面(※1)の影響を受けない新都心地区では、高層マンションの建築も行われるようになりました。

周辺市町村から働きに来る人も多く、那覇を中心とした都市雇用圏人口は86.1万人。国内有数の過密都市であり数少ない人口増加都市でもあります。

那覇市沿革

那覇市市章

那覇史年表

1879(明治12)年 廃藩置県により那覇に沖縄県庁が設置される

1896(明治29)年 特別区制の施行により那覇区へ

1903(明治36)年 土地整備事業終了に伴い真和志より牧志、小禄より垣花を編入 

1914(大正3)年 真和志村から壺屋、新たに埋め立てた旭町を加え、24の町を持つ市となる

1921(大正10)年 特別区制の廃止に伴い那覇市へ

1944(昭和19)年 10月10日の空襲により市域の90%を焼失

1946(昭和21)年 糸満地区管内壺屋区役所設置

1949(昭和24)年 米軍政長官により那覇を沖縄の首都とする意向を公表

1950(昭和25)年 みなと村を編入

          琉球大学が首里城跡地に開学

1954(昭和29)年 首里市、小禄村を合併

1957(昭和32)年 真和志市と合併

1958(昭和33)年 首里城復元工事開始

1972(昭和47)年 沖縄が日本属となる

1974(昭和49)年 那覇市小禄で不発弾爆発事故。(死傷者38名)。

1992(平成4)年 首里城公園開園

2003(平成15)年 沖縄都市モノレール開業

2010(平成22)年 新那覇市営奥武山野球場落成

2012(平成24)年 那覇市役所、新庁舎竣工

2013(平成25)年 中核市移行

2019(平成31)年 首里城の復元工事が完了

2019(令和1)年 首里城火災により本殿含む施設の大部分を焼失

2021(令和3)年 市制100周年 

那覇市の歴史

@琉球王朝時代

琉球王朝、沖縄の中心は首里とその城下町。那覇はその貿易港として、中継貿易の拠点として栄えてきました。元々那覇は湾に浮かぶ浮島であり、その浮島から首里へと繋ぐ道が出来たことで那覇港を中心に栄え、若狭・泉崎といった周辺の地域にも賑わいが広がっていきます。

@戦前

薩摩の侵攻後、廃藩置県を経て琉球を廃止し沖縄県となります。これにより那覇に県庁が置かれ、首里に変わって政治・経済・文化の中心として近代那覇の基盤が完成しました。

その後1921(大正10)年5月20日、正式に“那覇市”となり沖縄県の県都として発展を遂げます。一方第2次世界大戦時には大規模な空襲も受け、市域の90%を焼失するなど壊滅的な状況となってしまいました。

@戦後

終戦後、那覇は米軍の占領下になり、県民が足を踏み入れることは出来ませんでした。しかし1945(昭和20)年、壺屋でのやちむんの製造を中心とした入域許可を皮切りに、様々な行政機関が那覇へと移転し闇市が形成されるなど次第に人が集まり始めます。これが今の国際通り周辺の商店街の始まり。

また、各地軍用地の返還により小禄地区・新都心地区など各地で賑わいを取り戻します。

@日本へ

1972(昭和47)年5月15日、沖縄県として再び日本となります。通貨の切り替え、交通方法の変更など様々な課題を乗り越え、観光産業・情報通信産業を筆頭に発展を遂げてきました。

2003(平成15)年には沖縄都市モノレールが開業し、県内外の多くの人の足となっています。改装された那覇市営奥武山野球場は読売ジャイアンツのキャンプ地として使用されるなど、未だ発展を続ける那覇市でございます。

文化・観光

@首里城

言わずと知れた那覇の名所。琉球王朝時代の中心地であり世界遺産に登録された首里城跡もある。最も印象的な建物である正殿は王の居住空間として使用され、焼失前は玉座も見ることが出来ました。南殿は王の執務室。北殿では役人の人々が働いていました。

鮮やかな色合いで見た目の印象が強い首里城ですが、夜にライトアップされた画も美しい。龍潭池越しに望む首里城はいつまでも見ていられます。また、首里城は那覇の高台にあり県内各地を見渡すことが出来る眺望。故にその夜景も素晴らしい。

@識名園

那覇市真地という県外の方には聞きなれない場所にある識名園。琉球王朝時代に王族の別荘として整備され、外国からの要人の接待などにも利用されました。中国の文化と琉球の様式が入り混じる、独自の工夫を織り込んだ景勝地です。

こちらも2000年に首里城跡同様、世界遺産として登録されました。

@国際通り

国際通り(昼)

戦後闇市から始まった周辺の商店街も、いつしか行政が整備するほどの大きな影響力を及ぼす場所へと発展を遂げます。アメリカ施政権下では当時沖縄がドル経済圏であった為、国際通りで時計等の貴重品を安くで手に入れる観光客が増えだしました。人が人を呼びデパートや映画館、土産品店など様々な業種のお店が並びました。

小禄地区や新都心など、地元県民向けの商業施設が相次いで進出し次第に県民の往来が減ってしまいます。一方で観光地としての長所を伸ばし、沖縄の魅力を体感できる場所として人気のスポットとなっています。

@波之上ビーチ

那覇市唯一のビーチで、周辺に海を満喫することが出来る施設が整っています。臨港道路の整備などで決して『絶景!』ポイントではありませんが、近場でちょっと遊ぶ程度には良いかもしれません。

私が小学生の頃はまだまだ手付かずの状態で眺めも良かったのですが……

政治・経済

那覇市に所在する主な行政機関・施設

・那覇市役所/那覇市議会/那覇市消防局

・沖縄県庁/沖縄県議会/沖縄県警/沖縄県立図書館/沖縄県立博物館・美術館

・那覇地方裁判所

・内閣府沖縄総合事務局

・沖縄総合通信事務所

・那覇地方法務局

・気象庁沖縄気象台

・海上保安庁 第十一管区海上保安本部

・陸上自衛隊 第15旅団/海上自衛隊 第5航空群/航空自衛隊 南西航空方面隊

本社を置く主な民間企業・金融機関

・金秀建設

・大同火災海上保険

・日本トランスオーシャン航空

・リウボウホールディングス

・沖縄製粉

・CSKコミュニケーションズ

・沖縄ツーリスト

・沖縄バス

・琉球放送

・日本銀行那覇支店

・琉球銀行

・沖縄銀行

イベント

【2月】プロ野球 春季キャンプ

2月に入ると各地でスポーツチームのキャンプが行われるようになります。今では日本のプロ野球チームをはじめ、韓国プロ野球、Jリーグ所属のサッカーチームなど、多くの球団関係者やファンが訪れるようになりました。

那覇市の奥武山野球場では2006(平成18)年から建て替えの工事が始まり、2010(平成22)年3月に竣工。2011(平成23)年より読売ジャイアンツの2次キャンプが行われるようになりました。

連日県内外から多くの人が訪れ、プロ野球キャンプによる経済効果は100億円を超えるという研究結果も出ています。

【5月】那覇ハーリー

5月4日、沖縄各地でハーリー行事が行われますが、那覇でも5月の大型連休に合わせて「那覇ハーリー」が開催されます。

市内の中学生による学校対抗戦や職域対抗戦、体験乗船が行われた後、最終時には御願バーリーと本バーリーが行われます。

御願バーリーはゆっくりと構内を回遊し神に豊穣を祈る儀式。本バーリーはメインイベントも言えるクライマックスで、那覇、久米、泊の3つの地域の舟が競う真剣勝負。その迫力は圧巻です。

他にも祭りとしてアーティストによるライブステージや出店屋台、打ち上げ花火の演出などお楽しみ要素が盛りだくさんです!

【8月】一万人のエイサー踊り隊

エイサーとはお盆に先祖の供養を行う伝統芸能。したがって、元々は笑顔で踊ったり派手なパフォーマンスをする舞台の見世物とは違うモノ。今でも旧盆迎えると道ジュネーと言って、各地の青年会を中心にエイサーを披露しながら道路を歩く様子を見ることが出来ます。

そのエイサーを県外の方を中心に気軽に多くの人に感じてもらおうというのが、国際通りで行われる一万人のエイサー踊り隊。昔からの伝統的な踊りだけではなく、ポップな創作エイサーを見ることも出来るイベントです!

【10月】那覇大綱引き

那覇大綱引きは琉球王朝時代からの伝統を引き継ぐ行事で、その発祥は1450年頃と言われています。その後長く途絶えていた大綱引きですが、市制50周年を記念して復活し今に続いています。

那覇大綱引きは世界一のわら綱の認定を受けギネスブックにも認定されるなど、世界一の綱引きとして今では日本国内のみならず、海外からの参加者もいるなど世界に知られる行事となっています。

また、勝負がついた後の綱は切って持ち帰ることが出来、家に飾ることで1年間の健康を授かることが出来るとも言われています。

【10月・11月】首里城祭

かつての王国の文化・伝統を現在へ伝える祭りで、期間中は様々な催しが行われます。首里城では国王・王妃の出御、伝統芸能の公演、万国津梁の灯火などが行われ、国際通りでは琉球王朝絵巻行列が催されます。琉球王国の華やかな光景が再現され、700人を超える参加者の壮大なイベントです。

【10月】沖縄の産業まつり

毎年10月になると奥武山野球場のある奥武山公園で開催される沖縄の産業まつり。名前の通り県内各地の食べ物、飲み物、工芸品、特産品と、ありとあらゆる産業の商品が展示・即売され、楽しむことが出来ます。地元の人が地元の特産品を楽しむという、ある種珍しい光景でもありますが、それだけ多くの商品が集まってきます。

期間中はビアガーデンや陶器市、ものづくり体験コーナーなども開催されるので、家族そろって楽しむことが出来るのも多くの人が訪れる所以です。

また、同じように1月には離島フェアが開催されていて、県内各離島の特産品を楽しむことが出来るお祭りも行われます。

【12月】NAHAマラソン

沖縄の一年を締めくくる大イベントNAHAマラソン。年々参加者は増え続け、国内外から3万人が参加する国内最大規模の市民マラソンとして親しまれています。

那覇市他、豊見城市、南風原町、八重瀬町、糸満市と5つの市と町を縦断し、途中平和祈念公園を経由するなど、平和への思いも込められたマラソンです。途中開けた場所から海が見えたり畑の中走ったり、沖縄の自然を楽しむ参加者もいて、楽しみ方も人それぞれ。

一番の見どころは沿道の応援のすばらしさ。これは他とは圧倒的に違うところ。42キロは辛いのですが、本当に楽しく走ることが出来ます!

結局 那覇が好き

以上那覇市について色々な視点から見ていきました。今回那覇市の市制100周年を記念して那覇についてまとめた記事になりますが、改めて振り返ると筆者は那覇が好きだなぁと感じさせられました。

やっぱり生まれ育った地元は嫌いになれないですね。

ご意見、ご感想、指摘等ございましたらコメント等、よろしくお願い致します。