鮮やかでおしゃれな器 ― 一翠窯 ―

一翠窯の長皿

おきなわの焼き物は全国的に人気が高く、お土産だけではなく自分用の”日用品”として購入される方も多くいらっしゃいます。

おきなわの言葉で焼き物はやちむんとも呼ばれ、その起源は6000年以上前に作られた土器と言われています。時が流れ西暦1600年を過ぎた辺りから本格的なやちむんの製造が始まり、湧田焼→壺屋焼と続き現在のやちむんへと続いてきました。

県外から移住してきた作家さんも多く活躍していて、伝統的なやちむんだけではなく、現代風にアレンジしたデザインも多く見られるようになってきました。

今回紹介する一翠窯さんも、どちらかというとモダンな作風が特徴の窯元です。

主宰 高畑伸也氏

一翠窯-issuigama 読谷村

兵庫県出身 45歳

若いころにインド・ネパールをはじめ東南アジア諸国を旅して受けたインスピレーションを、自ら作り上げる作品に展開。金城敏男氏の下で修業をした後読谷村にて独立し現在へと至る。

伝統的なやちむんにはあまりない鮮やかな色合いやデザインが印象的で、一度目に入るとみる者を捕まえる強さがあります。

作品紹介

やちむんを扱う上での注意点

目止め

やちむんは土を原料としており、目には見えない細かい穴やヒビがあります。ここから料理の汁などが入り込み、色や匂いが付くことがあります。特に釉薬が塗られていない部分では顕著に表れやすく、買った当時の色合いをより長く保ちたい場合には目止めと呼ばれる作業を行うことをオススメします。

当然目止めも完璧なモノではなく、この作業を行っても着色や匂いが定着してしまうこともあります。どうしても気になる方は醤油など強い液体を使用しない方が無難かもしれません。

耐熱

元々焼いて作るやちむんなので熱に弱いことは無いのですが、電子レンジや食器洗浄機の使用は陶器が脆くなる原因になりやすいと言われています。手間はかかりますが、なるべく手洗い・自然乾燥での手入れをお勧めします。

漂白剤の使用

匂いや色の着色が気になる場合は漂白剤を使用することで、多少落ちることもございます。過度な使用は陶器にダメージが残ることもあるかもしれませんが、どうしても気になる場合は使用しても問題ないと言われています。