【解説】シーサー・石敢當・まーすにサングヮー!沖縄のお守り特集!!

沖縄のお守りたち

沖縄の守り神たち

沖縄のお守り達

日本全国にその土地ならではの“お守り”があります。

ここ沖縄にも古くから実践されてきた“お守り”があります。

神社やお寺で手に入れるそれとは違う、代々受け継がれてきた沖縄のお守り。今回は4種類ご紹介いたします。

RyuQ
RyuQ

沖縄で日常的に使われているお守りです!

――― この記事の内容 ―――

●まーす(塩)

●サングヮー

●石敢當

●シーサー

まーす(塩)

まーす とは?

沖縄でお守りと聞いて真っ先に思い浮かぶのが“まーす袋”。まーすとは沖縄の方言で塩という意味で、その土地で採れた塩を袋に詰めて、使う人の年齢と同じ数の米粒を入れます。

それだけの簡単なお守りですが、バックの中に入れて持ち歩いたり、家の出入りするところ(玄関や窓等)の隅に結んだりすることで、マジムンから身を守ってきました。

今ではお寺や神社、土産品店などでもお洒落にデザインされた“まーす袋”が販売されていて、県外の方にも人気のあるお土産として知られています。

紅型に機織り

近年では沖縄で手仕事をする方々が沖縄のまーす袋からインスピレーションを受けて、様々な商品を作っています。

修学旅行生に人気のお守りにも塩が入っていたりと、いろんな場所で見かけるようになりました。

昔ながらの手作りのモノも愛着が出ますし、家族や大切な人からもらったりするとそれだけで大切にしちゃいますよね(*´▽`*)

一方、ファッションの一部としてデザインされたモノが欲しい方には、そういった工房の作品を身に着けるのも良いと思います。

サングヮー

サングヮーとは?

人様に食べ物を持たせて帰るときに使う魔除け“サングヮー”。

本来はススキの葉を十の字のように結んで、弁当箱や食材の上に乗せておくモノですが、最近はティッシュや割り箸を包んでいる紙で作ることもあり、沖縄の旧盆や正月の時期には頻繁に見かけるお守りです。

実は起源もススキを結ぶ理由もハッキリしていないんです。

でも、沖縄では曽祖父母、祖父母・・・と代々受け継がれてきたマジムンから身を守る術。

一説には帰りの道中、食いしん坊のマジムンが料理に手を伸ばすことで傷んでしまうのを防ぐ効果があるとか。

サングヮーの巻き方

1.生地を細長く整えます。

2.輪っかを作る。

3.輪っかに通す。

石敢當(いしがんとう)

マジムンは曲がれない。

沖縄を訪れたことがある人は一度は見たことがあるのではないでしょうか??

丁字路の突き当りに立っている”アレ”です。

昔から言い伝えられる”マジムン”は真っ直ぐにしか進むことが出来ないとか。だから丁字路の突き当りにはマジムンが溜まってしまって大変なことになってしまう!

という訳で、その突き当りに魔除けを置いてマジムンを退散してしまおうという訳です。

そもそも石敢當とは?

沖縄は古くは琉球王国という一つの国を築き、中国を始め様々な国との交易がありました。

その中でも親交の深い中国・福建省から伝わったとされ、中国のとても強い武士にちなんだ名前ということ。

その武士の名前が石敢當という名前で、人や猛獣相手にも負け知らず、更には目に見えない魔物に対してもその強さを発揮したことから、彼の名前をマジムンに見せつけることで魔除けにしたというお話。

それが琉球王国に伝わり、沖縄中に広がっていったのが今の石敢當なのです。

シーサー

シーサーとは?

沖縄のお守りとしても有名なシーサー。

険しい顔つきで威嚇しているものから、優しい顔で癒し系まで今では色んな顔つきのシーサーが街中に溢れています。

当然、魔除けなので沖縄の家庭・玄関に並ぶのは、殆どが“マジムン”を払ってくれそうな伝統的な険しい顔をしたシーサーたち。

以前、とある工房に見学に行った際に「人によって“魔”それぞれ。その人にとっての魔物を除けてくれれば良い」というお話を伺ったことがあります。

だからこれが良くてこれがダメということもなく、ましてや金額で決まる物でもない。その人との相性・フィーリングが一番大事だともお話していました。

一家に1ペア、いてほしい伝統的な家の守り神それがシーサーです。

人によっては靴箱やトイレのちょっとした空間、車のボードの上に固定している方もいますね。

シーサーの起源

シーサーは「獅子」が訛ったもので、エジプトのスフィンクスが元になっているのではないかと考えられています。

それが中国を通じて入ってきたもので、日本で言う狛犬と似たようなルートをたどっているようです。

沖縄でシーサーが作られるようになったのは17世紀頃。

火災が多く起きていた当時。住民の相談を受けたある風水師が『獅子を作って八重瀬岳の方角を向いて置きなさい』との助言をもとに設置したところ、災いが収まったと言い伝えられています。

それから数百年。代々沖縄で受け継がれてきたのです。

シーサーは対で。

シーサーにはいくつかの種類がありますが、最も一般的なタイプはオス・メスが対になったタイプ。

向かって右側に座るのが口を開けたオス。大きく口を開けることで魔物に対して威嚇していると言われています。

逆に左側に座るのがメス。口を固く閉ざして、つかんだ幸せを逃がさないようにしていると言われています。

対になっているものは夫婦なので、近くに置いてあげてくださいね!

以上、沖縄のお守り特集でした!

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