窓ガラスから作る??県内最古の工房。奥原硝子製造所

奥原硝子製造所

現存する工房としては沖縄最古と言われる、奥原硝子製造所。

昔ながらの丸みを帯びたフォルムと落ち着いた色合いが特徴の琉球ガラス工房です。

その製造方法も昔ながらの伝統の作り方。原料は全て再生ガラスを使用しており、工房を代表するライトラムネ色のグラスには窓ガラスを使っているのです。

どこか色合いに懐かしさを感じるのはそういうことなんですね~。

現在は那覇市牧志にあるぶんかテンブス館内に工房を構え、同施設内では漆器や陶器などと一緒に展示販売も行っています。

再生ガラスを作り続ける。

琉球ガラスは泡盛の廃瓶などを原料とする昔ながらの再生ガラスと、ガラス製造に用いる原料を用意して製造した原料グラスに大きく分けられます。

奥原硝子製造所のグラスは廃瓶などを利用した再生ガラスで、再生ガラス独特の丸みを帯びた重いフォルムの見た目が特徴的。

更に、派手さはなくてもシンプルな色合い、落ち着いたお洒落さが再生ガラスの良さでもあります。

窓ガラスを使った琉球ガラス。

奥原硝子製造所を代表するグラスにライトラムネ色というものがあります。

これを求めて県外から訪れる方もいるほど人気のグラスで、わずかに入る青とも緑とも言えない独特のラムネ色が心を落ち着かせてくれます。

これ、どこかで見たことありませんか??

実は窓ガラスの色

窓ガラスを原料に作ったグラスはこのような色に仕上がるのです。

ペリカンピッチャー

奥原硝子のなかでも人気の高いペリカンピッチャー。

ペリカンのくちばしのように伸びた注ぎ口が特徴です。大容量なので飲み物をまとめて作っておけるのが嬉しいです!

飲み会のときに泡盛を割って作っておくという声も多く、(^^ゞ

涼しげな色なので氷で冷やしてピッチャーにちょっと汗をかかせても風情がでますよね。

斤瓶

近年の琉球グラスはコップとしての使い道が多く作られていますが、かつてはランプのホヤやお菓子入れなど、日用雑貨的な意味合いが強かったのです。

そんな琉球ガラスらしいフタ付きの瓶

完全密封ではないので生ものには向いていないかもしれませんが、それこそ個包装の飴玉を入れて置くのも可愛いのではないでしょうか??

ワイングラス

そして、意外と琉球ガラスに少ないワイングラス。

奥原硝子では結構色々なタイプの商品を扱っているので、他のお店で見つからなかったけど・・・という琉球ガラスも見つかるかもしれませんよ。

体験もできる!

那覇市伝統工芸館では奥原硝子製造所にて琉球ガラスの製作体験を行うことが出来ます。

グラスや一輪挿しを作る体験が出来て、その場で受け付けも出来るようですが、人数に上限があるので予め連絡をしてから訪れた方が良いかと思います。

info 奥原硝子製造所

営業時間

販売所:10:00 ~ 19:00

体験 :10:00 ~ 16:30

定休日

水曜日・年末年始等

問い合わせ

電話:098-868-7866

公式Webサイト

那覇市伝統工芸館

所在地

沖縄県那覇市牧志3丁目2番10号 てんぶす那覇2階