沖縄県入域観光客数 2021年5月

沖縄県入域観光客数 2021年5月

概要

2021年5月の沖縄県入域観光客数は195,200人。対前年比で+343.6%(+151,200人)。新型コロナウイルスの影響のなかった2019年5月と比較すると-76.6%(-639,700人) となります。

また、月別にみると対前月比-25,7%(-195,200人)となりました。

大型連休 と 緊急事態宣言

連休前、静かになっていた国際通りも多くの人通りがありました。県によるとこの期間中に約10万人の人が移動したとか。県内リゾート地を中心に多くの観光客が訪れたようです。経済的には来県の割に売り上げは伸びていないようで、これまで通り派手に遊ぶという人は多少なりとも減った印象。

その後はご存じのように新型コロナウイルス感染症拡大の為、5月23日(日)より緊急事態宣言が発令されました。県からは飲食店への休業要請等も出ますが、要請に応じない店舗も多く効果が出るまでは少し時間がかかり、明らかな減少傾向がみられるのが6月中旬頃からとなります。

大型連休後は営業時間を短縮して引き続き営業する企業が多かったのですが、緊急事態宣言発令後は徐々に人通りも減り休業に入る店舗も目立ち始めました。

連日300名を超える感染者が確認され、人口当たりの水準に換算するとインドのそれに匹敵するという報道もありました。

旅行者の地域構成比

入域者がどこから来たか示す地域構成比は関東方面が増加。東京方面からの来県者が56%(108,800人)と最大。次いで関西方面18%(34,300人)、福岡方面12%(22,900人)、名古屋方面9%(18,600人)となっています。

大阪を中心に関西圏での感染状況の悪化により旅行を控える動きが出て、相対的に他の地域からの旅客が増えたと考えられます。

6月の見通し

感染症再拡大によって緊急事態宣言発令後は今年の年始と似た状況になりますが、1月、2月に比べると多少自粛ムードも緩い雰囲気。休業要請に応じない飲食店が増えたことも新規感染者の減少を遅らせる要因のひとつと考えられ、7月まで緊急事態宣言の延長が発表されました。

6月下旬頃からようやく穏やかに減少傾向となりますが、下がりきらないのが気になるところ。落ち着き始めた6月下旬ごろからは多くの観光客も来県し始めていて、2月を上回る入域観光客数も想定されます。

また6月には国際通り商店街振興組合連合会から、連合会組合員とその家族およそ2,000人を対象に職域接種を行うという発表がありました。商店街連合会での職域接種は全国初ということで、注目を集めています。

ここで感染症対策が緩んでしまうと、またすぐに波が来てしまうことが考えられます。引き続き徹底した感染症対策が必要です。

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