沖縄県民は台風の強さを気圧で判断する?
台風予報を見て考えること
毎年、夏から秋にかけて日本に被害をもたらすことが多い台風。
台風が日本付近に接近する予測が出ると気象庁をはじめ、テレビや新聞等でもその進路や強さについて報道されるようになります。
ところが、ネット上では「台風の強さを、気圧(hPa)を見て判断するのは沖縄県民だけ」という意見を見かけたので、今回沖縄県民ならではの「台風の強さの肌感覚」について考えたいと思います。
気象庁が発表する台風の強さ
気象庁Webサイトより
最大風速と強風域の大きさによる分類
沖縄県民の感覚をお伝えする前に、まずは気象庁による分類についてまとめていきます。
気象庁では台風が発生すると、気圧や風速の予測値を発表します。
その時に中心気圧や予想される最大風速を数値で発表するほか、その規模や強さを「大型の」とか、「非常に強い」といった分類で表現。
よくテレビなどで聞くあの冒頭文ですが、この区分をみて台風の強さ・大きさを判断する方も多いと思います。
そして風の強さは4分類、大きさは3分類、次の表のように分類されています。
「台風の強さ」の分類 | 最大風速 |
---|---|
(分類なし) | ~ 33m/s |
強い | 33m/s ~ 44m/s |
非常に強い | 44m/s ~ 54m/s |
猛烈な | 54m/s 以上 |
「台風の大きさ」の分類 | 強風域の半径 |
---|---|
(分類なし) | ~ 500km |
大型 | 500km ~ 800km |
超大型 | 800km ~ |
沖縄県民は台風の気圧を見て対策をする
報道の分類区分よりも気圧の方がピンとくる!
先にお話しした台風の強さ・大きさの区分について、実は沖縄県民はほとんど見ていません。
というのも、基本的に気圧をみて「次来る台風はいつも通りの対策」とか、「ちょっと強いからしっかり対策しておこう」と考えるからです。
逆に「強い」というような表現をされるとわかりづらいという一面も・・・
そんな沖縄県民の台風に対する肌感覚が次の通り。
すごくざっくりとした、いち沖縄県民の感覚ですが、結構周囲から同感を得たものです。
台風の気圧 | 感覚 |
---|---|
980 hPa | 台風かぁ… |
965 hPa | 停電に備えよう |
950 hPa | 念のため食料・水を備蓄 |
935 hPa | これは強いぞ。窓も養生テープを! |
915 hPa | また車が飛ぶかもね。何日停電するかな。 |
大きな被害が出るのは風速50m/sくらいから
上記は台風が接近するときに沖縄県民が想定する台風の強さ。
これに加えて、被害の大きさも何となく見当がつくのが沖縄県民。
最大瞬間風速が40m/sを超えると停電する世帯も増えてきますし、50m/sを超えるとそれなりに大きな被害が出ることもあります。
もちろん台風の進路や風向、中心からの距離にもよっても大きく左右されるほか、自宅建物はこの方向からの風には弱い、という個々の特徴もあるかと思います。
いずれにしても勢力の強弱に関わらず最低限の準備は行いますし、強くなれば強くなるほど備えのレベルが高まり、その基準を明確に持っているというお話です。
ひと昔前の分類区分
「弱い台風」が存在した!
先ほど気象庁による台風の分類区分についてまとめましたが、かつてはその分類のなかでも「弱い台風」や「なみの大きさ」といった表現が存在していました。
勘の良い方は察したかもしれませんが、防災上の観点から「災害の可能性を過少に伝える可能性がある表現は適切ではない」ということで、2000年に現在の運用に改定されたのです。
確かに、弱い台風やごく小さい台風と言われると、大したことないと考えがちですよね。
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以上、沖縄県民が台風の肌感覚でした。
※当サイト調べによる情報です。