おきなわに人が来なくなった??
観光業中心に大きな影響
はいさい!
2020年は新型コロナウイルスに振り回される一年となってしまいました。
世界中どこも同じような状態で皆さんが必死に対策を考えています。
当然、観光業がリーディング産業の沖縄も大きく影響を受けていて、戦後最大の危機となっています。
――― この記事の内容 ――― ●ハワイを超える観光客数
●新型コロナウイルスの影響
●25年前の水準まで落ち込む
●おきなわ観光の転換点
●ハワイを超える観光客数
●新型コロナウイルスの影響
●25年前の水準まで落ち込む
●おきなわ観光の転換点
ハワイを超える観光客数
沖縄 | ハワイ | |
2017年 | 9,396,200 | 9,382,986 |
2018年 | 9,847,700 | 9,954,548 |
2019年 | 10,163,900 | 10,424,995 |
2017年にはハワイの観光客数を超え、約940万人。
2019年には、入域観光客数1,016万人と大台を超えました。
入域観光客数1,000万人とハワイの水準を目標としてきた沖縄としては、ひとつの大きな目標を達成したわけです。
2017年からの月別の動向は下グラフの通り。
新型コロナウイルスの影響
グラフを見てわかる通り、2020年初めには既に目に見えて数字が下がり始めています。
この頃は外国人観光客、特に中国からのお客さまが目に見えて減っていくのがわかりました。
当初はSARSの時のように時が経てば・・・と考えていましたが、国内で感染者が確認されてからあっという間に広がり、「これは大変なことになった」と覚悟を決めたのを覚えています。
3月に入り、クルーズ船経由での感染された方が確認され、国際通りでも緊張感が走り、多くの店舗でアルコール消毒やマスク着用が徹底されていきました。
4月7日(火)から5月14日(木)までの約1か月間、緊急事態宣言が発令され、殆どの事業所が閉鎖になるなど、異様な光景となりました。
この頃は封じ込めに成功し2か月にわたり感染者の出ない日々が続いたのですが、GoToトラベルが始まってから急激に感染者が増え、2回目の緊急事態宣言が出される事態となりました。
当時と今の違いでいうと、観光で来県する方の意識が明らかに変わっていると感じます。
7月当時国際通りを歩く観光客の半分程度はマスクをしていませんでした。
一方、2回目の緊急事態宣言が明けた9月5日(土)以降はマスク着用率含めて、観光で来県される方の意識が明らかに違うのが感じられます。
人が増えても何とか感染者が爆発的に増えずに堪えているのが、その証左でしょう。
2020年の入域観光客数は25年前の水準!
沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)によると2020年の観光客数は65%減の361万人と予測されています。
361万人というと遡ること1996年、アトランタオリンピックが開催された年の水準にまで落ち込むということになります。
なんとかWith コロナ この状況とうまく付き合いながら治療法が確立するまで耐えるしかないですね。
沖縄観光の転換点
観光客の人数ではハワイと肩を並べるようになった沖縄ですが、中身はまだまだ天と地の差。
一日当たりの消費額も2万円程と同じくらい。
でも、滞在日数が大きく違うんです。
沖縄は3.75日と言われ、一方のハワイは8.94日。
結果として、沖縄の観光収入の7,000億円に対し、ハワイの観光収入は1.9兆円と大きく差がついています。
更に観光公害と言われる、観光業の発展に伴う住民生活への影響も大きくなり始めています。
これらの問題を解決するためにも、ハワイや様々な観光地に学ぶことはまだまだあって、
逆に日本国内では沖縄が最もこの問題に直面しているともいわれ、率先して取り組むことで他の都道府県に対するモデルケースとなることも出来ます。
上手くいけば日本の観光業を沖縄がリードしていく未来を描くことが出来るわけです。
これって、本当にすごいことだと思うんです。
沖縄観光はこれから
課題は山積していますが、その分まだまだ潜在能力があって大きな爆発力を秘める沖縄の観光業。
よく「ピンチはチャンス」なんて言いますが、まさに今がその時で我々沖縄の観光業を担うものとして、様々な挑戦をしていくべき時が来ていると感じます。
より沖縄の良さを伝えられるよう。
より沖縄を魅力的に感じていただけるよう、私も努力してまいります。