コロナ禍始まって以来の盛り上がり。【2021年12月沖縄県入域観光客数】

沖縄県入域観光客数 2021年12月

コロナ禍以降、最大の盛り上がり。

概要(2021年12月)

入域観光客数の比較・実数

総入域観光客数(国内客)(海外客)
2019年12月(一昨年)755,100 名572,700 名182,400 名
2020年12月(昨年)326,100 名326,100 名0
2021年11月(前月)368,000 名368,000 名0
2021年12月423,500 名423,500 名0

入域観光客数の比較・当月比

総入域観光客数(国内客)(海外客)
2019年12月(一昨年)から-43.9 %-24.5 %-100.0%
2020年12月(昨年)から+29.9 %+29.9 %
2021年11月(前月)から+15.1 %+15.1 %
2021年12月 423,500 名 423,500 名 0

感染状況は引き続き落ち着きを見せるが。

着実に回復。

2021年9月に緊急事態宣言は解除され、少しずつ観光で訪れる方も増えてきました。

11月の連休中には多くの方が国際通りを歩く姿も見られ、まだまだコロナ禍前の賑わいには程遠いですが着実に動き始めているのを実感しています。

12月に入るとオフシーズンということもあり、やはり低調な日が続きます。

修学旅行も年末が近づくにつれ減少。年末年始の飛行機搭乗率が急激に伸びている話や、ホテルの予約(稼働率)が増えている話は聞いていたのですが、この様子を見る限り疑心暗鬼に。。。

しかし、クリスマスも過ぎたあたりからやはり多くの観光客の姿が見られ、つかの間の観光業の勢いが戻ってきました。

感染状況は徐々に悪化。

10月ごろから落ち着きを見せていた、新型コロナウイルス感染症の陽性者数は落ち着きを見せていましたが、12月中旬以降増加傾向を見せ始めます。

同時にアメリカ軍基地由来と見られる感染拡大も見られましたが、12月の入域観光客数としては大きな影響は感じさせず、例年通り多くの来県がありました。

平時の数字には届きませんが、初めての緊急事態宣言が出た2020年春以降では初めてとなる、入域観光客数の40万人超となり、観光業・飲食業界を中心に活気を取り戻したように見られました。

内訳について

出発地2019年12月2021年12月増減
東京277,900 名207,100 名-70,800
関西53,900 名36,900 名-17,000
神戸18,200 名17,100 名-1,100
名古屋47,300 名39,800 名-7,500
福岡72,100 名57,500 名-14,600
札幌3,400 名3,500 名+100

出発地別に見ても、ほとんどの地域で沖縄への移動がコロナ禍始まって以降最多の数字となっています。

関西発の入域はコロナ禍前の68%、東京は75%、神戸は94%、札幌に関してはほぼ100%まで回復。

また、前月比で見ても多くの地域で大型連休のあった前月並みかそれ以上の数字となっています。

このことからも、感染状況が落ち着いていれば旅行・観光というマインドは消えていないということがわかりました。

2022年1月の見通し

例年通り年末年始は多くの方が沖縄を訪れ、書き入れ時の土壇場で緊急事態宣言が発令された前年とは比較にならない盛り上がりを見せました。

しかし、年末から悪化の傾向にあった新規陽性者増加傾向に拍車がかかり、1日当たり1,000人を超える水準が続いています。

これまでの傾向から最も影響を受けやすい、国際通りや主要観光地からはあっと言う間に人影が無くなり、比較的流入のあると言われているリゾート地や玄関口・那覇空港での人通りもかなり少なくなってきました

関連業界では行政によるクーポンや商品券でかなり助けられている部分もあるのですが、それも売上のほんの一部。

引き続き厳しい状況が続くことは必至で、2022年1月の入域観光客数は10万人前後の水準になる可能性が現実味を帯びてきています。

以上、2021年12月の沖縄の観光状況についてまとめました。