3年ぶりに開催された那覇大綱挽
2022年8月17日。城間那覇市長から「第52回那覇大綱挽祭りについて開催する方向で調整中」という発表がありました。
新型コロナウイルス感染症の状況を見守りながらという条件付きでしたが、チャレンジという言葉を使い開催への強い意志を感じさせる会見。
その席では開催理由について、コロナ禍での閉塞感を打ち破るだけではなく「2年連続で中止になったことにより担い手の育成や、伝統文化の保存・継承に困難な状況が出ていること」を理由に挙げていました。
今回も前回同様綱が切れたことにより引き分け。これで通算戦績は東16勝、西14勝、16引分となりました。
では2022年の那覇大綱挽の様子を少しのぞいてみますね。
入念な準備
那覇大綱挽きの準備は当日未明から始まります。
日本でもかなり珍しいとされる中央分離帯が取り外せる国道58号線。
しっかりと平坦に均して、クレーンを使っての綱の設置作業を行います。
若干時間が押しているような印象も受けましたが、例年に比べて軽量化されたこともあり明るくなるまでに作業を終えていたようです。
技術の継承というのはこの辺りの作業も含まれているのだろうな、と感じさせる風景でした。
大きなクレーンが6台も並ぶ様子は圧巻。
龍が舞うと言われる綱を吊り上げる作業もしっかりと見ることが出来ました!
多くの来場者
綱の挽き手は事前登録制で3,200人という上限が設けられました。
それでも沿道には多くの人で溢れ、お祭りの様な囃子と爆竹の臭い、多くの人がこの日を心待ちにしていたことがわかる空気を感じられます。
しかし大綱挽は16:10開始予定でしたが、なかなか始まらず。。どうやら開始直前の準備で綱が切れてしまったとのこと。
大した力は加わっていないであろう準備段階で本綱が切れてしまうのは、今後の綱打ちにも大きく関わってくる大事だと思うのですが、本当に技術の継承は大丈夫なのでしょうか。
やや不安を残しつつも、やっと動き出した沖縄の伝統行事にホッとした方も多いと思います。
来年は何の制限もなくいつも通りに勝負がつけられると良いですね。
綱が切れた原因は
今回は規模の縮小に合わせて、綱は例年より40m短く、太さも半分にして20トン程度軽く作られていた模様。
そのこともあり綱の作成過程にも変更が生じていたようで、これにより強度が落ちたことが原因と考えられています。
しかし綱挽開始前に切れてしまうのは、危機感を感じる内容で次回以降が不安になる事態でもあります。是非乗り越えて欲しいところです。
那覇大綱挽については下のリンクから!