やちむんの歴史と技法を見る『壺屋焼物博物館』

壺屋焼物博物館

やちむんの歴史や技術を展示

歴史を辿って数千年。

沖縄のやちむん(焼物)の歴史や技法について展示・解説するのが那覇市壺屋・やちむん通りにある「壺屋焼物博物館」です。

やちむんの歴史や暮らしとの関りについて見ることが出来る1階展示場、その技術や種類について知ることが出来る2階展示場と展示は大きく2つに分かれています。

今回は焼物博物館の内容を少しだけ、お見せしたいと思います。

1階展示場(やちむんの歴史)

やちむんの歴史を中心に展示

焼き物博物館1階はやちむんの起源や歴史について、時代を追いながら展示・解説しています。

沖縄で土器が作られたのは6600年前頃と言われ、その後の異国との交流や輸入、琉球王国による産業振興によって生まれた壺屋焼。

当時の生活の様子も交えながら、沖縄のやちむんの歴史を学ぶことが出来ます。

映像シアター

奥には暮らしと壺屋焼をテーマに、かつての民家の台所を再現した展示や、映像による職人の仕事の様子を放映。

戦前・戦後の壺屋の暮らしや、やちむんに込める想いなどを感じることが出来ます。

2階展示場(やちむんの種類と技法)

数々のやちむん

一言にやちむんといってもその種類は様々。

シーサー、瓦、壷、厨子…

2階ではやちむんの種類や技法について展示・解説が行われています。

やちむんの様々な技法

焼き方、色の付け方、土の種類の違いなど、より専門的な技術を簡単に解説するコーナーもあります。

実際にサンプルがあって、初めて見る人にもイメージしやすい工夫がなされていますよ!

3階展示場(企画展)

焼き物に関連する企画展

3階の企画展示室では定期的に焼き物に関する企画展が行われ、企画がお休みの時には貸しギャラリーとしても利用されています。

2023年はシーサー展、那覇市指定無形文化財壺屋焼8人展、シマの土器といった展示が行われました。

湧田の平窯

3階展示場外には、1986年から行われた沖縄県庁の建設工事中に発掘された、湧田の平窯が当時の形のまま移設・設置されています。

湧田焼は泉崎(現在の県庁付近)にあったと考えられており、壺屋焼の元になったやちむんのひとつ。

シンプルで合理的な焼き方が特徴の湧田焼の技法は、今でも引き続き取り入れる職人さんがいます。

info 壺屋焼物博物館

info 那覇市立壺屋焼物博物館

所在地:沖縄気那覇市壺屋1丁目9番32号(壺屋やちむん通り)

入館料:一般¥350

定休日:月曜日、年末年始(12月28日~1月4日)

開館時間:10:00 ~ 18:00

お問い合わせ先:098-862-3761

※専用駐車場はありませんが、民営の駐車場が隣接。12時間最大600円(要確認)だったりと、そこまで高くないので、車でも訪れやすいです。

map 那覇市立壺屋焼物博物館

以上、壺屋焼物博物館について紹介しました。

※当サイト調べによる情報です。