那覇の3大行事!『那覇ハーリー』
那覇3大イベントのひとつ!
5月の大型連休に合わせて開催される那覇ハーリー。豊漁や海の安全を祈願するために行われるもので、毎年那覇港新港埠頭を舞台に熱戦が繰り広げられます。
爬龍船(はりゅうせん)と呼ばれる独特の舟に乗り込んだ乗組員が息を合わせて1着を目指す会場のレースで、学生や職域別の競技などが行われ、最終日にクライマックスの御願バーリーと本バーリーを迎えます。
本来は旧暦の5月4日に行われていたのですが、県内外多くの人に参加してもらいたいという経緯で新暦5月3日~5月5日の3日間に開催されるようになりました。
当日は競技の他にも出店やお笑いステージ、アーティストのライブ、打上花火など様々なお楽しみ要素・イベントが催されています。
――― この記事の内容 ―――
●ハーリーの起源と歴史
●乗組員の役割・船の構造
●ハーリーの競技内容
●その他のイベント
●期間中の天気
●再開決定!2023年
●那覇ハーリー会館
●2024年の開催情報
ハーリーの起源と歴史
那覇ハーリーの起源
ハーリーの起源は中国『楚』。
当時王に仕えていた「屈原」という人物が楚から追放された結果、旧暦5月5日、川に身を投じてしまいます。
屈原を慕う人々はこれを悲しみ、供養のために毎年旧暦5月5日に龍船を浮かべて競争することで御霊を慰めようとしました。
そして14世紀頃。琉球国から中国へ留学していた国費留学生が爬龍船の行事を琉球へ伝えます。琉球では前日の旧暦5月4日が爬龍船行事の日となり、『ユッカの日』と呼ばれるようになりました。
国家行事と伝統の復活
琉球に伝来した爬龍船は政治とも関わるようになり、豊見城御嶽に爬龍船を漕いで登り乗組員皆で礼拝。国王も行幸を仰ぎ聖寿を祈願します。
次第に国家行事として多くの人々の関心を集める競技となっていきました。
ハーリーは1879年の廃藩置県によって廃止されますが、1975年の沖縄国際海洋博覧会をきっかけに復活し、沖縄を代表する行事として毎年行われるようになりました。
現在でもハーリーは県内各地で行われており、有名どころだと糸満ハーレーや豊見城ハーリーなどがあります。こちらは基本的に旧暦に則って行われます。
乗組員の役割・船の構造
乗組員の役割
那覇ハーリーの爬龍船には総勢42名の乗組員がおり、漕ぎ手には左右16名ずつ。
その他、舵を取る2名に鐘を打つ2名。旗振り3名、唄歌い1名、中乗り(空手)が2名となっています。
爬龍船の大きさはは全長14.5m. 重さ2.5t. という構造になっています。
那覇ハーリーの競技内容
Day 1. 学生・地域団体の部
那覇ハーリーは3隻の船が往復400mのタイムを競うもので、3日間にわたって競漕・イベントが開催されます。
初日の競漕は那覇市内の中学校やPTA、地域団体の対抗戦。
学校のクラス替えが終わり暑くなる4月頃は、各校で有志や部活動の有望株が集められ、毎日プールで櫂捌きの練習をしていたのを思い出します。
2024年は81チームが参加予定。
Day 2. 乗船体験
2日目の競漕は一旦お休み。要予約ですが、ハーリー爬龍船の乗船体験が行われます。
実は人気のイベントで毎回多くの方が殺到します。折角行っても乗れないことも。。。
実際に乗船して、一緒に乗った人たちと息を合わせて船を漕ぐ、そんな貴重な体験をすることが出来ますよ!
Day 3. 高校生・一般の部、本バーリー
3日目は高校生の部、一般の部の出場です。
県内の実力チームだけではなく自衛隊や米軍チームの参加があるなど、沖縄らしい競漕が見られるのも特徴。
高校性の部・一般の部の決勝が終わると、いよいよ那覇ハーリーのハイライト『御願バーリー』と『本バーリー』.
本バーリーは伝統の衣装をまとった「那覇(青)」、「久米(黄色)」、「泊(黒)」の3隻に分かれて、学生や一般の部とは異なる雰囲気のなか行われます。
豆知識!
本ハーリーの3チームが那覇、久米、泊に分かれているのは、かつての国王が家臣を探すために3つの船を出したことに由来すると言われています。
実は、中国の書記には『琉球の王が家来に一番おいしいものを問うたところ塩と答えた。その答えに怒った王は流刑に処すが、飢饉で初めてその答えが正しいと悟った王はその家来を探すために那覇・久米・泊から船を出させた』という記述も残っているようです。
また、本バーリーの3つの地域の伝統色は青が日本、黄色は中国、黒は琉球を表しています。
その他のイベント
ステージ・ライブ
会場内では飲食や物販の屋台が並び、まさにお祭りそのもの。
そしてメインステージでは、様々なイベントやアーティストのライブが開催されます。
相撲選手権、アイドルライブ、YouTuberのイベントなどが行われ、連日その日の終わりにはアーティストによるライブが開催。
過去にはDIAMANTES、D-51、Sky’s The Limit、など大物アーティストも参加していますよ!
巡視船乗船体験
普段遠目にしか見ることのない、海上保安庁の「PLH06 巡視船おきなわ」
一般公開され、乗船記念のバッジも用意されているとか。。
制服試着コーナーもあり、大人と子どもで楽しむことが出来そうです!
3夜連続!打上花火
お祭りの醍醐味はやっぱり花火。
今年の那覇ハーリーでは開催期間中の3日間、毎晩打上花火が上がります。
時刻は 20:00~20:15 の予定です。
開催期間中の天気
数字以上に暑さを感じる
一般的にイベントが行われる5月上旬は陽射しも強くかなり暑くなるころ。実際に5月5日頃の最高気温の平均は26℃. 数字で見ると意外と落ち着いている印象もありますが、陽射しが強く暑いです。
そして、沖縄では「梅雨は那覇ハーリーに始まり慰霊の日に終わる」との言葉があるように、蒸し暑い日が続きます。連休直後に梅雨入りの発表があることも多く、この頃を境に雨の日が増えていきます。
※沖縄の梅雨の平年値は5月9日~6月23日
今年こそは見たい!(2023年再開)
ハーリーも感染症の影響をうけて中止。
2020年は新型コロナウイルス感染症の影響もあって、1975年の復活以来天候以外の理由では初の中止となりました。
正直収束まではまだまだ険しい道のりだと思いますが、何かの間違いで状況が好転していつも通りの活気が戻ってくると良いなと思う次第であります。
2023年は開催が決定しました!
那覇ハーリー会館
那覇ハーリー会館
那覇ハーリーの歴史や資料の展示、船の保管を行っている那覇ハーリー会館。
入場無料で実際に使用される船に乗船することも出来るので、近くにお立ち寄りの際は遊びに行ってみてはいかがでしょうか?
2024年の開催情報(第50回那覇ハーリー)
第50回那覇ハーリー
期間:2024年5月3日(金)~2024年5月5日(日)
場所:那覇港新港ふ頭 第1号岸壁及び前面海域
駐車場:若干数あり(那覇市発表)
花火:あり(今年は3日間!20:00~)
※会場内に特設駐車場が用意されるようですが、数に限りがあること、混雑が予想されることから、その他の手段もご検討ください。
Map 那覇港新港ふ頭 第1号岸壁
以上、那覇ハーリーの情報でした。
※当サイト調べによる情報です。