沖縄県入域観光客数 2022年1月
過去最悪の感染拡大。
概要(2022年1月)
入域観光客数の比較(実数)
総入域観光客数 | (国内観光客) | (海外観光客) | |
2018年1月 | 704,300 名 | 509,900 名 | 194,400 名 |
2021年1月(昨年) | 144,000 名 | 144,000 名 | 0 |
2021年12月(前月) | 423,500 名 | 423,500 名 | 0 |
2022年1月 | 224,600 名 | 224,600 名 | 0 |
入域観光客数の比較(当月比)
総入域観光客数 | (国内観光客) | (海外観光客) | |
2018年1月から | -479,700 名 (-68.1%) | -285,300 名 (-56.0%) | -194.400 名 (-100.0%) |
2021年1月(昨年)から | +80,600 名 (+56.0 %) | +80,600 名 (+56.0 %) | ― |
2021年12月(前月)から | -198,900 名 (-47.0 %) | -198,900 名 (-47.0 %) | ― |
2022年1月 | 224,600 名 | 224,600 名 | 0 |
再び蔓延防止等重点措置の適用。
過去最悪の感染状況。
12月の下旬から増加に転じた新型コロナウイルス感染症の完全状況は、1月に入って過去最悪の状況を迎えます。
1月12日には1日の新規陽性者数としては過去最多となる1,927人の陽性を確認。医療従事者やライフラインの関係者に感染・濃厚接触者の認定が相次ぎ、外来の診療を止める医療機関も多く出てきました。
一説には人口当たりの感染者数は世界最悪と言われたインドと同水準とも言われ、状況の悪さもさることながら沖縄の対策の甘さを指摘する声も出ました。
感染の急拡大を食い止めるため、県は1月9日より蔓延防止等重点措置を適用し制限を強化。これにより飲食店の休業が相次ぎ、雪崩式に観光販売店などにも休業が広がっていきます。
入域観光客の動向
年末年始だけを見ると、コロナ禍前の8割程度まで人出が戻っているように見受けられましたが、1週間で10倍以上の陽性者増加を目の当たりに一気に旅行のキャンセルが増加。
もともと正月明けは閑散期ではありますが国際通りを始め休業に入る企業が相次ぎ、年始の賑わいとは打って変わり緊急事態宣言が出ていた前年とも似た雰囲気に。。。
観光で訪れる方はもちろん、地元の人の出歩く様子もあまり見られなくなりました。
内訳について
出発地 | 2021年12月 | 2022年1月 | 増減 |
東京 | 207,000 名 | 109,900 名 | -97,200 |
関西 | 36,900 名 | 21,000 名 | -15,900 |
神戸 | 17,100 名 | 9,400 名 | -7,700 |
名古屋 | 39,800 名 | 19,400 名 | -20,400 |
福岡 | 57,500 名 | 30,400 名 | -27,100 |
札幌 | 3,500 名 | 2,100 名 | -1,400 |
出発地別に見ても、ほとんどの地域からの移動が半減。
関西発の入域は前月2021年12月と比べて43%減、東京は47%減、神戸は45%、名古屋は51%減と軒並み半減となっていることがわかります。
このうちの大部分が正月・年始の移動と見られる為、中旬以降はかなり少ない数字となることが推測されます。
2022年2月の見通し
例年通り年末年始は多くの方が沖縄を訪れ、書き入れ時の土壇場で緊急事態宣言が発令された前年とは比較にならない盛り上がりを見せました。
しかし、年末から悪化の傾向にあった新規陽性者増加傾向に拍車がかかり、2月に入っても蔓延防止等重点措置が延長されていて、引き続き厳しい数字が出ることが予想されます。
これまでの傾向から最も影響を受けやすい、国際通りや主要観光地からはあっと言う間に人影が無くなり、比較的流入のあると言われているリゾート地や玄関口・那覇空港での人通りもかなり少なくなってきました。
新しい対策か?
また、これまでの動きを見ていると昨年・一昨年とコロナの影響を受けながら動く観光業界、毎年同じような流れを経験していることがわかります。
1.年末に陽性者が急増し、2月は経済をストップ。
2.3月頃から引き締めを緩め経済を動かすものの、5月の大型連休まで耐えられず緊急事態宣言。
3.秋口に落ち着き再び経済を動かし始めるも、11月の連休で感染状況悪化。
4.抑え込みが思うようにいかず、年末年始で悪化。
コロナ禍3年目になる今。これまでの傾向を学んで対策に取り入れていくと光が見えてくるかもしれません。
また、治療薬の開発も進んでいると聞きます。薬さえ出来てしまえば、インフルエンザのように日常を送ることが出来るようになるかもしれませんね。
引き続き厳しい状況が続くことは必至で、2022年2月の入域観光客数は15万人前後の水準になる可能性が現実味を帯びてきています。