平和の象徴。平和祈念公園

沖縄平和祈念公園

平和“祈念”公園

沖縄の平和の象徴ともいえる沖縄平和祈念公園。沖縄戦が終結した地とされる糸満市摩文仁の丘に位置し、崖の上に立つ施設となっています。公園は琉球政府時代から整備されてきました。

これまでに平和祈念公園では様々な施設が整備され、沖縄戦の写真や遺品などを展示した資料館、戦没者の鎮魂と平和を祈るへ平和祈念堂、沖縄戦で亡くなられた方の氏名を刻んだ平和の礎、そして摩文仁の丘には県外団体の慰霊塔なども建立されています。

公園としても整備されているので、休日には家族連れでにぎわったり、遠足や修学旅行で訪れる学校も多いため学生の方も多くみられます。また、12月に開催されるNAHAマラソンでは中間地点しても知られるスポットです。

平和祈念資料館

資料館では様々な展示が行われており、常設展示では

1,琉球処分から沖縄戦に至るまでの歴史を展示した「沖縄戦への道」

2,住民の視点から戦争を捉え、立体地図や映像を展示する「鉄の暴風」

3,戦時中の住民の生活を再現した「地獄の戦場」

4,体験談を文書と映像で記録した「証言」

5,戦後米軍の占領から所謂”祖国復帰運動”までを展示した「太平洋の要石」

と大きく5つに分けて展示が行われていて、そこに住んでいた人々の生活目線で捉えた様子を見ることが出来ます

実際に戦場で使われた物や、当時の避難していた住民の様子がわかる展示も行われていて、より身近に沖縄戦を感じることが出来るようになっているのが印象的でした。

平和の礎

平和の象徴ともいわれる礎。沖縄戦で亡くなられた方の名前を国籍や住民・軍人問わず刻銘し、御霊を鎮めるとともに恒久平和を祈念する場所として毎日多くの人が訪れる場所です。

テレビや新聞等で最も目にする場所なので、沖縄戦というとこの場所を想像する人も多いかもしれません。

平和の礎は、中央の平和の火から波を打つように周囲に広がっていて、平和への想いを世界中に広げていきたい、摩文仁の地から波のように広めていきたいという想いから考案されたデザインなのです。

また、中央にある平和の火は毎年6月23日の慰霊の日に合わせて灯しているのですが、これは沖縄戦最初の上陸地である座間味村、広島市の平和の灯、長崎市の誓いの火を合火して灯し続けている火でもあります。

国内外の戦没者合わせて24万人を超える方の氏名が刻まれており、今年も国内外合わせて41名の方のお名前が新たに刻銘されました。

平和祈念堂

沖縄戦では24万人もの方が命を落としたといわれ、思想や宗教を超えた平和のメッカとして開堂しました。

堂内には平和祈念像が安置され、平和のシンボルとして長年その地に座っています。毎年6月23日を前に大掃除が行われ、テレビでその様子が流れたりもします。

また公園内、少し奥に入っていくと沖縄県外の地域の慰霊碑が建立されるエリアもあり、毎年県外各地から慰霊団が訪れています。牛島司令官が自決したという壕もこの地域にあります。

休みの日には家族連れでにぎわう。

公園内には広い多目的広場も整備されていて、休日になると多くの家族連れでにぎわいます。時期によっては遠足や修学旅行で訪れる人も多く、安らぎの場所としても多くの人に愛されています。

70年前に激戦地として多くの命が失われた糸満市摩文仁ですが、緑豊かなこの土地で人々の穏やかな表情を見ると、あんなことが起きたことが信じられないくらい平和の有難さを痛感させられます。

info 平和祈念公園

観覧料大人:300円  子ども:150円
休館日12月29日~1月3日(その他臨時休館する場合あり)
駐車場無料
公式サイト県営平和祈念公園
平和祈念資料館

〇夏場は日差しが強く、非常に暑くなります。熱中症対策、日焼け対策等しっかり行ってから訪れるようにしてください。

〇公園は誰でも入ることが出来ますが、資料館は一部有料となっています。

バスで行く方法

那覇バスターミナルからは89番糸満線で糸満バスターミナルへ(所要約60分・片道¥590)。その後82番に乗り換えて平和祈念堂前バス停で下車(所要約30分・片道¥480)。そこから徒歩5分程度です。

車で行く方法

那覇空港から約20km.時間にして30分程度ですが、時間帯によっては込み合うため倍以上かかることも考えられます。

最後に、正式な名前は『平和祈念公園』平和を祈るという意味が込められているので祈念という文字が使われています。記念と間違われやすいのでご注意を。

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